シンポジウムは盛況のうちに終了しました
長野県医師会は「あなたの希望を伝えよう!~人生会議のすすめ方~」というテーマで在宅医療シンポジウムin信州を開催しました。シャトレーゼホテル長野を会場に、11月17日(日)午後1時半から約2時間。約400名の参加者にお集まりいただきました。
まず主催者を代表して長野県医師会常務理事の前澤毅より、続けて長野市医師会長の釜田秀明より、挨拶の言葉が述べられました。そして第一部の基調講演、講師の木澤義之先生をお迎えするにあたり、そのプロフィール紹介は、今回の総合司会担当、長野県医師会在宅医療推進委員会委員の小谷素子が行いました。
第一部 基調講演
「アドバンス・ケア・プランニング ー 医療に関するもうひとつの終活」
講師:筑波大学医学医療系緩和医療学附属病院緩和支持治療科 教授 木澤 義之 氏
木澤先生のお話は約1時間。アドバンス・ケア・プランニング(ACP)は「患者の価値観を治療に反映させるために重要な手段」という説明から始まり、万一の際に、医療機関と治療方針を話し合う家族や友人などの「代弁者」を決めておくことが必要と指摘されました。「どんなケアを受けたいか気軽に声をかけることが大切」とし、人生の最終段階を自分らしく生きるため、家族らとの対話を呼びかけました。ポイントとなる重要なことはスクリーン上でスライドを上映、熱く語る木澤先生の言葉に聴講者は熱心に耳を傾けていました。
第二部 トークセッション
「動画で学ぼう人生会議」
■コメンテーター
医 師/磯村クリニック 院長 磯村 高之 氏
看護師/長野赤十字訪問看護ステーション 宮入 啓子 氏
保健師/長野市地域包括ケア推進課 丸山 知恵美 氏
■コーディネーター
フリーパーソナリティ 武田 徹 氏
第二部は、会場セットを変更して、トークセッションを開催しました。厚生労働省がつくった人生会議の啓発動画を上映し、その内容について壇上の4名がコメントを述べていくというスタイルです。前半では、がん患者さんの事例。延命治療を拒んでいた患者さんがあることをきっかけに延命治療へと方針変更するドラマ仕立ての動画です。後半では、本人が元気なときにこそ人生会議をしましょうという流れで、トークセッションが進行しました。長野市発行「ゼロから始める人生会議」の内容説明もまじえて、具体的な人生会議の進め方について話されました。